ここでは、特定のヒストリを残したまま、不要なヒストリを消す方法を紹介します。
便利だが欠点もあるショートカット
Mayaには、オブジェクトの ヒストリを消すショートカットがあります。
ショートカット Alt+Shift+D です。
Mayaユーザーなら、手癖で覚えている方は多いでしょう。
ただ、このショートカットには問題が1点あります。
それは、“すべての” ヒストリを消してしまう点です。
不要なヒストリ と ”必要なヒストリ”
不要なヒストリが存在するなら、”必要なヒストリ” も存在します。
たとえば、
“必要なヒストリ”の例として、以下が挙げられます。
- バインド・スキン情報
- BlendShape設定
- コンストレイント
これらの設定を既に済ませたオブジェクトに 「Alt+Shift+D」をすると、その設定も消えてしまいます。
どれも再設定がなかなか手間なものが多く、大幅な時間ロスになりかねません。
そこで使える機能が、「デフォーマ以外のヒストリ削除」です。
デフォーマ以外のヒストリ削除
機能の場所は以下です。
デフォルトでショートカットは設定されていません。
◆編集>種類ごとに削除>デフォーマ以外のヒストリ

バインド・BlendShap・コンストレイント、これらは ”デフォーマ” に含まれます。
この機能を使うと、上記のようなヒストリは残しつつ、他のヒストリだけを削除してくれます。

上記画像は参考例。
「デフォーマ以外のヒストリ削除」の場合は、バインド・スキン情報を持ったヒストリが消されていません。
より細かく指定したい場合は、以下の機能を試してみましょう。
◆編集>種類ごとにすべて削除

この機能を知っていれば、
小さな修正が入る度に、データを作り直す なんてことはなくなります。
大幅な時間削減につながるでしょう。